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食べると危険!?な野菜10選

食べると危険!?な野菜10選

食べると危険!?な野菜10選

子供の頃から野菜はたくさん食べろと教えられましたが、実際、食べると危険な野菜は存在するのでしょうか?

そうなんです、意外と身近な野菜の中にも存在します。

ということで、今回は食べると危険な野菜、または食べすぎると危険な野菜をまとめてみました。

 

①ズッキーニ

もちろんすべてのズッキーニが食べると危険という訳ではありません。

しかし、毒性のあるズッキーニが存在し、食べると危険なようです。

なんと、実際にズッキーニを食べて食中毒になった事があるようです。

食中毒の原因となったのが、ズッキーニの「ククルビタシン」という成分。
ククルビタシンはズッキーニだけでなく、かぼちゃ、きゅうりなど「ウリ科」の植物のへたに近い部分に少量ですが含まれています。

それならかぼちゃ、きゅうりも危険なのかと思われるでしょう。
実際に食べた時に苦味を感じた場合はククルビタシンが含まれている可能性があります。
ククルビタシンは少量であれば毒性はなく、食中毒を起こすことはないので、食べても危険ではありません。
しかし、ごく稀にククルビタシンが多く含まれており、苦みや渋みが強く、危険なものが存在します。実際この苦味と渋みは唇や口がしびれるくらいきついものなので、このような唇や口がしびれるくらいきつい苦味と渋みのズッキーニがあれば、食べると危険なので、皆様食べないでおきましょう。

加熱しても毒素は消えないのでご注意ください。

 

②いんげん豆(生)

もちろんすべてのいんげん豆が食べると危険という訳ではありません。

しかしこのいんげん豆を生で食べると危険なようです。

いんげん豆を生で食べると食中毒になるので、食べると危険です。

食中毒の原因となったのが、いんげん豆の「フィトヘマグルチニン」という成分。

生のいんげん豆を食べるとフィトヘマグルチニンの影響で、急激な下痢、嘔吐、腹痛を引き起こします。

加熱を10分以上するとフィトヘマグルチニンの影響はなくなるので、ご安心ください。

 

③ゴーヤ

もちろんすべてのゴーヤが食べると危険という訳ではありません。

しかし前述した通り、ゴーヤもウリ科の植物なので「ククルビタシン」が含まれるので食べ過ぎには注意しましょう。

また、稀に赤く熟したゴーヤの種でも中毒症状の報告があります。
ゴーヤの種は赤くなると種を覆っている赤いゼリー状のものが甘くてとても食べやすくなります。
しかし、あまり一度に多量に摂取してしまうと体調を崩す場合があるのでご注意ください。

そもそも人間にとっての「苦味」って毒性を示しているサインでもあるので…

 

④じゃがいも

じゃがいもの「」に毒がある事は有名ですが、未熟で小さいものや光があたって皮が緑色のものは毒性が強く含まれ、食べると危険なようです。

じゃがいもに含まれる毒の中に、天然毒素の一部である「ソラニン」や「チャコチン」があり、これらを多く含むじゃがいもを食べると、吐き気や腹痛、嘔吐、頭痛、めまいといった症状が出ることがあります。

また、家庭菜園で収穫する際にも、じゃがいもの表面を傷つけてしまうと毒性が強くなる可能性もあります。

じゃがいもの怖い所は、収穫後でも太陽光や電灯の明かりで有毒成分が作られ続けるということです。

なおかつ、炒める程度で毒素が消える事はありません。
芽を取り、皮をむき、しっかり蒸す・ゆでる事を徹底してください。

光に当てない・早めに食べる等保存方法も重要です。

 

⑤トマト(茎・葉)

トマトの完熟した果実自体にはほんの微量しか有毒成分は含まれないので、
食べても危険ではないのですが、茎と葉には果実の2400倍の「トマチン」という有毒成分は含まれます。
トマチンを摂取しすぎると、めまいや胃腸の不調がおこります。

葉や茎を食べることはないでしょうが、食べると危険ですのでご注意ください。

 

⑥ぎんなん

ぎんなんは多量摂取すると大変危険です。

痙攣・頭痛・嘔吐等が起こり、死亡例もあります。

多量摂取の目安として子供7~150個、大人40~300個が目安となっています。

300個食べることはないでしょうが食べ過ぎにはご注意ください。

 

⑦モロヘイヤ

基本的に売られているモロヘイヤは食べても危険ではないです。

もちろん葉も茎も食べても何の問題もありません。むしろビタミンも多く、食べると良い野菜です。

危険なのは、家庭菜園等でつくったもので、モロヘイヤの種子、成熟した種子のさや、若葉です。
種子や若葉には「ストロファンチジン」という毒素が含まれており、心臓の収縮力を強化する強心作用があり、動悸、心不全を起こします。

食べる際には、花やつぼみがついていないかしっかりチェックしましょう。

 

⑧青梅

多くの方は、小さい頃に「青い梅を食べると危ない」と教えられたことがあるのではないでしょうか?
採れたての青梅には「アミグダリン」という青酸由来の毒素が入っており、呼吸困難やめまいを引き起こします。

しかし、一個に含まれる量はかなり少量なため食べても影響はほとんど無いですが、基本的に食べない方がよいでしょう。
※成人なら300個程食べないと深刻な影響が出ない

なお、青梅の中でも実になりたての小さい個体は、大きいものに比べて1020倍のアミグダリンが含まれている可能性があるのでご注意を!

身近な調理方法として、長時間乾燥、梅酒、梅干し等、アルコールや砂糖につければ毒性は分解されるのでご安心ください。

 

⑨もやし(生)


もやしは生で食べると危険です。

リステリア菌、サルモネラ菌などで食中毒をおこし、死亡例もあります。

調理過程で最後に入れる事が多いもやしですが、火をきっちり通しましょう。

 

⑩ルバーブ(葉)

スイーツに入れて焼くとおいしいルバーブ。

葉っぱに「シュウ酸」、「アントラキノン」が含まれ、胃痛、下痢、嘔吐等が起こるとされており、死亡例もあります。

決して葉っぱは食べないでください。

 

 

今回は、苦いズッキーニ、生のいんげん豆、熟しすぎたゴーヤ、じゃがいも、トマトの茎と葉、ぎんなん、モロヘイヤの種子、生の梅、生のもやし、ルバーブの葉、10種類の食べると危険な野菜をまとめてみました。

しかし、どの野菜も食べてはいけない部分を理解し、保存方法、調理方法を理解し、知識を持てば安心して食べられるので、皆様野菜を食べて、健康な生活を送ってください。

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