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ガソリン耕運機のキャブレターを洗浄しよう!

ガソリン耕運機のキャブレターを洗浄しよう!

ガソリン耕運機のキャブレターを洗浄しよう!

みなさんこんにちは。
ASOBI
農園のこーちゃんです。

 

農機具を使うときに知らぬ顔をして過ごせない重要事項・・・

そうです。

今回は、
「農機具のキャブレター掃除」について書いていこうと思います。

実際に作業を行っている元の動画はコチラ!

『ガソリンが入ったまま放置された耕運機のキャブレターを掃除して直してみた!repair and cleaning carburetor of the abandoned cultivator』

 

ASOBI農園では農機具に関する事業も行っているわけですが、
実際に携わる中で、機械の状態がいいものもあれば、
中には長年放置されており全くエンジンがかからない代物と出会うこともあります。

そういった際に、今からご紹介する「キャブレター掃除」を行うことで農機具が復活することがありますので、ぜひ参考にしてください!

  1.  (ガソリン)エンジンが掛からない時のチェックポイント
  2. キャブレターを分解する
  3. キャブレターを洗浄する
  4. 洗浄後に試運転

① (ガソリン)エンジンが掛からない時のチェックポイント

今回はクボタ製耕運機TG600を例に見ていきましょう。

 

まず農機具のエンジンがかからない際に疑うべきポイントとして

キャブレターの詰まり

マフラーの煤詰まり

スパークプラグの未発火

燃料タンク(ホース)詰まり

が挙げられます。

 

今回見ていく耕運機は何が原因でしょうか?

 

燃料タンクを開けてみると独特の刺激臭がしています。

ガソリンの使用期限は3か月なのですが、
こちら長年放置されていたようで、ガソリンが腐ってしまってそれが詰まりを起こしているのが原因みたいですね。 

 

かなりベタついており、キャップも錆びています。

  
ということでキャブレターをガバッと外してみると、原因が一発で分かりました。

燃料タンクからの通り道を明らかに黒い何かが塞いでしまっています。


ほじくり出すとこんな感じ

そりゃエンジンはかかりません。

残っていたガソリンを手の平に出してみます。

ガソリンって腐るとこういう黄土色になってしまうんですね…

 

では、原因がわかったところで、
本格的にキャブレターを掃除していきましょう。

② キャブレターを分解する

まずは本体からキャブレター取り外し、閉めてあるネジ等を全て分解していくところからスタートです。

  

フロートを外し、メインジェットを外し、スロージェットを外し、エアスクリューを外し…と分解を進めていきます。

かなり細かなパーツが外れていきますので、外したパーツは無くさないように気を付けましょう。

中には、
真鍮製の柔らかい素材のパーツもありますので、破損させないように気を付けながら作業してください。

 ③ キャブレターを洗浄

と分解が完了したので次に洗浄をしていきましょう。

今回使用していくのはコチラ!

エーゼット強力キャブレタークリーナー

です。

これをキャブレターに吹きかけ液を穴という穴に入れていきます。

 

クリーナーが油を溶かしながら浸透していきますので、開通すると色んな穴から液が滴ってきます。

通常はこの作業を繰り返すと汚れが取れていくんですが、今回のようにかなり厄介な汚れの場合は金たわしを使って擦るなど工夫してください。

大体洗い終えてきたら汚れを一気に流してしまいましょう。

そんなときに役に立つのがコチラ!

エーゼットパークリーナーイエロー」です。

 
 

先ほどのキャブレタークリーナーと同様に吹きかけていきます。

どんどん汚れが落ち、本来のシルバーがはっきりと分かるようになってきました。

小さなパーツも同様の手順で洗っていきます。

 

と作業をしてきましたが、燃料フィルターの汚れが落ち切りません…

最終手段として、灯油を使います。

 

灯油は石化系の有機溶剤なので、油脂の溶解にもってこいというわけです。

一晩漬けこんで見てみると…



もともと黒いカスがこびり付いていましたが、見違えるぐらい綺麗になりましたね。

 ④ 洗浄後に試運転

では掃除が完了しましたので、解体と逆の手順で組み上げていきます。

では取り付けが完了しましたので、
実際にガソリンを入れて試運転してみます。

 

いつも通り、ギアがニュートラルなことを確認し、エンジンスイッチを入れ、チョークを引き、スロットルレバーをちょっと上げます。

直っていればあとはリコイルを引くだけでエンジンはかかるはず…

どうでしょうか…


かかりました!

復活です!

 

なんと洗浄後一発始動です!

何年放置されていたか分からず、腐ったガソリンがかなり厄介だっただけにこんなに元気に復活すると嬉しいですよね。

結局、
今回の肝は「掃除」ということで、農機具を使用した後に油を抜いたり洗浄したりと、普段から細やかな管理を行うことの重要性も感じていただけたのではないでしょうか。

今回は特に、
キャブレターが綺麗になっていく様子や小さなパーツなど動画の方が分かりやすい部分が多々あろうかと思われます。

次回は、
今回の内容と同時並行で進めていた燃料タンクの掃除について記事を書いていこうと思います。

それではここまでお読みいただいてありがとうございました。

 

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