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【農機具屋直伝】田植え機を安全に車載する方法を教えます!

【農機具屋直伝】田植え機を安全に車載する方法を教えます!

どうもみなさんこんにちは、ASOBI農園のこーちゃんです

本日、僕が書いていく記事はこちら!

「田植え機の正しい車載方法とは!?」

になります。

 

田植え機というと、
近年は大きな乗用型のものをイメージされる方が多い中、
今回の主役は「歩行型田植え機」!

古っ!って思った方も多いかもしれませんが
こちらもまだまだ現役バリバリの水稲農家のスタメンです!

そんな歩行型田植え機を使うにあたって、
当然まずはこれを田んぼまで運ぶ必要があるのですが、
みなさんはどうやって運ばれていますでしょうか?

 

今回は軽トラに載せる方法とその際の注意点ポイントなどをご紹介させていただけたらと思います。

 

また、
この記事の動画バージョンはYouTubeにもアップロードされていますので、
是非そちらもご視聴くださいね。

それでは本題に行きましょう!

 

◆--目次------------------------------◆

・車載前の手順
・実際の車載方法
・車載後の手順
・移動後の降ろし方
・注意ポイント
・まとめ

◆--------------------------------------◆

説明してくれるのはASOBI農園農機具担当のにゃちです。 

①車載前の手順

今回の作業において必要になってくるのが歩み板になります。

理想としては、
軽トラの荷台の高さの3.5倍〜4倍ほどの長さのものを用意しましょう。

一般的は軽トラの荷台高さが約60cmなので、
理想の歩み板長でいうと「2400mm」が理想と言うことになりますね!

どうしてかというと、
長ければ長いほど傾斜が緩やかになり、安全に車載することができるからですね。

でも、実際の現場の感覚で言うと
「1800mm」でも不自由なく車載はできますのでご参考までに。

3.5〜4倍というのは
あくまでもメーカーさんの推奨長なので多少は短くてもOKというのが現場の感覚です。

(※実際の車載時の安全を保証することはできないのであくまでも自己責任においてご判断くださいね※)

 ちなみに、軽トラの荷台寸法的に2400mmの歩み板ははみ出るので
1800mmの方が2台に収まって使いやすいというのも理由の一つです。

 

今回は歩行型の田植え機を載せていく作業ですので、
板の間隔は田植え機のタイヤの幅に合わし、板の真ん中を走らせていくイメージで設置します。

歩み板の爪がしっかり軽トラに引っかかっていることを確認しましょう。

 

②歩行型田植え機の車載

歩み板の準備が整ったところで、
実際に田植え機を車載する手順に移っていきましょう。

まずはエンジンをかけ、機体を上昇させていきます。

機体の上下というレバーがありますので、これを上げの方に入れましょう。

 

注意しなければいけないのが植付クラッチになります。

これは「切り」にしておきましょう。
これが入っていると植付の爪が動いてしまいます。

 

続いてギアになります。

今回は田植え機を頭から積んでいくことになりますので、
ギアは前進の1速に入れます。

2速以上だと速すぎて、
コントロールが乱れると事故の原因にもなりますので安全に1速で作業しましょう。

 

ここまで準備できたら最後に触るのが主クラッチになります。

この状態で主クラッチを入れるとゆっくり前進してくれますので、
いざ軽トラに車載してみましょう!

その際の注意点として、
持ち手を高く上げてなるべく軽トラの車体と地面とを平行にして行いましょう。 

軽トラへの車載が完了したら主クラッチを切り、前進を止めましょう。
(※切るのが遅いと軽トラにぶつかってしまうので注意が必要です)

 

③車載後の手順

車載ができましたら実際に運搬できるように仕上げをしていきましょう。

まずは歩み板を外し、軽トラのあおりをたたみます。

 

このタイプの田植え機の場合は、
スキーがあおりの後ろ側に載り固定されるようにしてみましょう。

次に深耕調節レバーです。

田植えをする際の微調整をする機能になりますが、
このレバーを一番「浅い」まで持っていきましょう。
低くしておくことで重心を下げて安定感が増します。

以上で微調整は終了ですので、エンジンを切ります。

 

なんとか安全に車載できました! 

お疲れ様でした。

 

④降ろし方

ここまで歩行型田植え機の車載方法をお伝えしてきましたが、
田んぼに到着すると、当然降ろす手順も必要になってきますので、
次にそちらをご紹介していきます。 

基本的には先ほどの逆の手順を行っていきましょう。



乗せ方との最大の違いは後進で作業を行うという点にあります。

もし機体がぐらついてしまったり、
自が足を踏み外してしまったりすると大事故に繋がってしまう危険性がありますので、
機体から自らの体を少し距離をとって作業しましょう。             

ではギアを後進に入れ、主クラッチを入れます。

 

ゆっくり後進が始まるかと思いますので、
乗せる時と同様に機体と地面とを平行にする意識で作業しましょう。

 

はい!降りました!

 

無事降ろせましたら機体を下げ、
エンジンを切って終了です。

 

⑤注意ポイント

最後に、
注意ポイントをお伝えします。

乗せるとき・降ろすときどちらにも言えることですが、
作業中に絶対にサイドクラッチを切らない(握らない)でください。

自転車のブレーキと同じように、
焦った時に握ってしまいそうになるのですが、途中で機体が傾いて脱輪しかねません。

 

試しに左側だけ握ってみると、
機体が左に大きく傾きバランスを崩してしまいました。


⑥まとめ

いかがだったでしょうか?

田植え機の使用自体が年に数回のことなので、
少しマニアックな内容になっているかなと思いますが、
今でも田舎の方だと歩行型田植え機で作業されている方もおられますので、
そんな方にとって少しでも役に立つ記事になっていれば幸いです。

 

今回は記事という形でお伝えしましたが、
YouTubeの方では動画でより詳しく説明させていただいていますので、
興味のある方はぜひ一度僕たちのチャンネルを除いてみてください。

 

それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

ASOBI農園のこーちゃんでした!

 

田植え機の正しい車載方法

https://youtu.be/9KCuv4DrFfw

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