今だからこそ考えるべき食料自給率の重要性
食料自給率の重要性
◆新型コロナウィルス感染症
2020年春、新型コロナウィルス感染症による世界的流行(パンデミック)を引き起こしています。
この記事を書いている4月中旬現在、
世界中で都市封鎖が実施され、我が国日本においても、2020年4月7日に7都府県に『緊急事態宣言』が出されました。
各国の生産活動が停止し、株価は下落し、失業者が増えている状況となり、
IMF(国際通貨基金)は、1929年世界恐慌以降で最悪の不景気に陥るとの見通しを示しています。
◆日本が抱える社会問題
このような経済的なニュースが多い中、農業従事者として皆様にご一考頂きたい事がありこの記事を書いております。
それは、「食料自給率」です。
以前から食料自給率の低下が社会問題として取り上げられておりましたが、(当サイトでも食料自給率について以前記事を書かせていただきました。)
昨今の、新型コロナウィルスの世界的な感染拡大に伴い、食料自給率の重要さを再認識する機会となりました。
現在、輸入農産物の生産に必要な農地は、我が国の農地面積の約2.5倍と言われているほど、輸入に頼っています。
そのような状況の中、新型コロナウィルスの拡散防止のため各国が輸出入に規制をかける事となりました。
そして、日本で供給できる食品が少なくなり、
野菜を始め、様々な食品が割高となっています。
この記事を書いている4月中旬の段階で、
野菜に関しては1.5倍から2倍にもなっているものもあります。
終息の目途が立たない現状、状況によっては今後さらに食品の高騰が予想されます。
◆解決方法はいたってシンプル
食料自給率低下という社会問題の解決方法をシンプルに考えてみましょう。
自給率を上げるという言葉の通り『生産量を増やす』。
そのためには、
①新規就農者を増やす
農業従事者が増えれば、生産量が増えます。
そのために、農家という仕事が子供たちにとって魅力的な仕事にならなければいけません。
YouTubeで『ASOBI農園』を検索してください。
京都府舞鶴市で地域活性化のために遊休地から特産品を作るために農業を始めた方々が、
農作業風景、農家への取材等、農業の魅力を発信されています。
年配の農家さんは言います。「今は農業が始めやすい」
どういう事かというと、補助金が充実しています。
農家として生計を立てれるように、国が手助けしてくれます。
例えば、代表的な補助金制度として
「青年就農給付金(準備型)」や「青年就農給付金(経営開始型)」があります。
特定の農家さんのもとで農業のノウハウを学ぶことができるだけでなく、農業経営者として独立後もサポート体制があるので心強いですね。
◆青年就農給付金制度について→https://www.maff.go.jp/j/new_farmer/n_syunou/pdf/youken.pdf
人間が生きていく上で、欠かせないものの一つが「食事」であり
第一次産業に従事するということは、人々の健康や体を作っていると思うととてもやりがいのある仕事です。
②生産性を上げる
一人が栽培する野菜の量が増えれば、生産量が増えます。
そのために、ロボット技術や情報通信技術(ICT)を活用して、省力化・精密化や高品質生産を実現するスマート農業の導入はいかがでしょうか。
現在農家として奮闘されている方々、スマート農業の導入で規模を拡大してみませんか。
例えば、広い農地を何日も掛けて消毒する作業に対しては、ドローンを使って自ら動くことなく作業時間の大幅な削減を実現するサービスも存在します。
◆最後に
なるべく早い新型コロナウィルスの終息と、
終息後に皆様が食料自給率の重要性を意識し、
農業に興味を持っていただける方、新規就農者が増え、農業が発展する事を願っています。
不要な外出を要請されている現在、
野菜を宅配してくれるサービスを利用してるのはいかがでしょうか??
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