京野菜って何だろう
京野菜って何だろう
突然ですが、
みなさんが思い浮かべる京野菜は何がありますか。
代表的な京野菜と言えば、賀茂茄子、九条ねぎ、壬生菜などが挙げられます。
例えば、京都のお土産で人気の千枚漬けも「聖護院かぶ」という京野菜が使用されています。
京都へ旅行する際には、一度は口にしてみたくなる魅惑の野菜たちです。
しかし、ひとえに京野菜といってもどういう定義なのか気になりませんか。
少し掘り下げてみましょう。
京野菜とは
京野菜とは、正確には「京の伝統野菜」という表現をされ、古くから京都府内で栽培され現代まで伝わっている野菜のことを言い、大きく分けて三つの分類がされています。
①京の伝統野菜(37品目)
②京の伝統野菜に準じるもの(3品目)
③京の伝統野菜以外のブランド認証品目(16品目)
上記のうち、飲食店やスーパーで見られる流通量の多い品目を「京のブランド産品」と括られます。
また、京の伝統野菜の定義としては以下のようになります。
・明治以前に導入されたもの
・京都府全域での生産が対象
・たけのこを含む野菜(キノコ、シダを除く)
・栽培または保存されている品種及び絶滅した品目を含む
現在では、現存するものが35品目、絶滅したものが2品目の合計37品目が京の伝統野菜として認定されています。
初めに京野菜の代表例として挙げた、賀茂茄子や九条ねぎ、壬生菜などは京の伝統野菜の分類に含まれます。
つまり、京野菜という表現は、京都府内で作られる野菜は種目に関係なく全て「京野菜」ということになります。
万願寺とうがらしは京の伝統野菜なの?
万願寺とうがらしは私たちASOBI農園を代表する野菜ですが、実は分類としては「京の伝統野菜に準じるもの」とされています。
理由としては、誕生の歴史が大正ごろと浅いことが挙げられます。
ここで余談ですが、
万願寺とうがらしは誕生の時期やルーツがはっきりしていない野菜と言われています。
大正時代、舞鶴市は軍港として栄えており、時期同じくしてピーマンの一種であるカリフォルニア・ワンダーと在来種の伏見とうがらしの交配によって生まれたとされています。
その後、舞鶴にある万願寺地区で現在まで栽培されてきたことから地名をとって万願寺とうがらしとなったとされています。
京のブランド産品
1988年より、京都府では京野菜のうち(林水産物含む)31種について、京のブランド産品として優れた品質と安全性を全国にPRを始めました。
京のブランド産品の制度が始まるまでは、地元で細々と生産消費されてきた京野菜たちですが、現在では日本国内のみならず世界中の消費者の皆様に京野菜を認知していただけるまでになってきました。
ここでまたまた余談ですが、
京のブランド産品の認定第1号が万願寺とうがらしなのです。地元の人間としては何か誇らしいものがあります。
ASOBI農園と京野菜
私達ASOBI農園が取り組む活動に共通するキーワードの一つとして、
地元にある魅力を後世に伝える「伝統継承」があります。
今でこそ当たり前にある身近なものが50年、100年先には無くなってしまう。そのような状況を一つでも食い止め、後世に残していく…
日頃お世話になっている万願寺とうがらし農家の方も、「100年続く産地にする!」と意気込んでおられます。
「農業を通して、土地活用、伝統継承持続可能なまちづくりを」をスローガンに、ASOBI農園は未来を担う全国の農家さんに寄り添って行きたいと意気込んでいます。
ASOBI農園 生産管理部門長T
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